快適なオフィスづくりのためのチェックポイント
□ オフィスプランニングを始める前に
オフィス移転はオフィスの問題点を解決できる絶好の機会です。より快適なオフィスづくりを実現するために、まずオフイスワーカーの満足度や、OA機器の使用状況などを調査して、現状の問題点を整理します。
□ 社員1人当たりのワークスペース
ワークスペースとはオフィス全体の面積から共同使用するスペース(会議室、応接室、書庫、休憩室など)を含む面積で、一般業務における1人当たりのワークスペースは最低10u(約3坪)以上確保したいものです。OA機器など多数使用場合は、これ以上のワークスペースが必要になります。
また、将来の増員や書類増加なども考慮して試算してください。
□ オフィスの通路幅
オフィス内の通路は大人2人が相互通行できる幅が必要です。一般事業を行うオフィスの通路の幅は1.2m程度確保してください。
□ 騒音対策や色彩
カーペットはOA機器などの騒音吸収や、歩行の疲労感を和らげるのに役立ちます。また、オフィスの色彩計画等も最近取り入れられるようになってきました。
□ 適切な照明
一般事務のオフィスの照明はワーカー各自の作業に適した750〜1000ルクスを確保かる必要があります。十分な照度がないと視力や能率の低下、健康面への悪影響も心配されます。
□ 適切な空間
オフィスの快適性を保つ温度(湿度)の目安は、冬期22℃(湿度40%)、夏期26℃(湿度50%)とされています。
また、OA機器などの設備場所や発熱量を考慮した適切なレイアウト計画や空調計画が大切です。
間仕切り計画ある場合は空調を妨げないように注意し、消防法上で定められた条項に違反しないかどうか必ずチェックしてください。
□ 収納性
書類や資料などは、3年で2倍になることがあるといわれるほど、日々増加していくものです。天井近くや壁面など、余剰空間を有効に使うことを考えましょう。ファイリングシステムの導入も省スペースをむ考える上で有効です。
□ リフレッシュメント
OA化が進むほど、オフィスワーカーにとって心身のリフレッシュが必要になってきます。一般事務のオフィス内か、近くにリフレッシュのための空間が確保されていることが望ましいです。
□ 受動喫煙の防止
2003年5月「健康増進法」が施行されました。これにより通常たばこを吸わない人が他人のたばこの煙を吸わされる 「受動喫煙」について、「不特定多数の人が集まる施設の管理者に受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう務めなければならない」と規定されました。ただ現時点で罰則はなく、努力義務にとどまっています。受動喫煙防止措置の方法としては、「分煙」と「全面禁煙」があります。「分煙」は喫煙場所から非喫煙場所に、たばこの煙が流れ出ないように分割する方法で、「全面禁煙」は施設内の喫煙をむ一切禁止する法方です。
上記のことも踏まえて、オフィスレイアウトに取り入れてください。
□ 将来性
企業の組織変更や業務拡張、それに伴うOA機器や設備の変化など、オフィスの成長も考慮します。そのためにも拡張や組み替え、配線処理などの変化に十分に対応できるシステム家具やワーカーステーションを選ぶことが大切です。
また、OA機器のための電気容量の確保や配線処理も必要です。最初の段階でりプランニングが大切です。
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